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湘南の食材がどっさり!「渦雷」のジモト愛あふれる限定ラーメンを食べてきた!

2017年10月~2018年9月までの1年間、ひと月に1店舗ずつ「ラーメンWalker神奈川2018」読者のために限定麺を作るスペシャル企画。「神奈川の食材を使ったり、ゆかりの名品をオマージュした“神奈川愛”あふれる一杯!」という共通テーマを元に、各店舗オリジナルを考案。18年4月は辻堂「渦雷」が作る、豚骨ラーメンで勝負!

「渦雷」といえば、2018年3月31日に惜しまれつつ閉店した、本鵠沼「麺やBar 渦」のオーナー大西芳実さんの店舗である。【ラーメンWalker神奈川2018限定麺】

「湘南・藤沢ラブトンラーメン」(1,000円、1日20杯限定)。店がある藤沢・湘南でとれた旬の食材がどっさり使われているのが特徴だ。80度でコンフィした「井出トマト農園」の「フルティカ」や、「みやじ豚」のチャーシュー、角切りして酢漬けした藤沢産ビーツ、煮浸しにしたシャキシャキ藤沢産小松菜、スライスした湘南ゴールドなど。旬の食材がどっさりとのる、満足度の高い一杯だ。麺は湘南産の小麦「ゆめしほう」を使った自家製麺で、弾力がありながらも歯切れのいい食感。全てが主役になれる食材で、まさに「湘南のオールスター食材、夢の共演」! 最後まで悩んだのは盛り付け。朝採れ食材を手に、市場で悩みながらインスピレーションを沸かせた。決まったのは、限定麺開催の当日だったという。

スープは、まったく臭みのない豚骨スープ。確かに飲みやすいが、豚骨のコクや食べ応えはある。店主の大西さんが得意とするのは淡麗系で「実は、片手で数える程しか豚骨を炊いたことがない」と教えてくれた。17年に店舗でチャレンジした限定麺で作り方を思い出しながら、今回に挑んだという。しっかりとした下処理を感じさせる豚骨スープを、こちらも丁寧な味付けをした湘南の食材が見事に後押し。特にビーツは、酢漬けしてあるので、合わさることで豚骨をよりまろやかにしてくれる。ビーツが溶け出したスープの色は、少し遅い桜を思わせる。ほかの食材を噛みしめるごとに、スープはまた違った表情に。春の訪れを感じながら、気付けばスープを飲み干してしまっていた。

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